現実ゲーマーズ

ネットゲームと共に成長した管理人のノンフィクション物語。

その5 溺死と友達

 溺死、溺死。


 初めてネットゲームを始めたその後、初PT(ゲーム内の人と協力して怪物を狩りに行くこと)をしたり、海(もちろんゲーム内の)で溺死したり、池で溺死したり・・・・・色々なことをした。まぁそれはまた今度話すとしよう。

 その中で、「あいつ」と出会った。 オリオン・・・そいつとの出会いが、その後の人生を変えるきっかけとなったと思う。 オリオンは、そのネットゲームでの初めての「友達」やった。なにか馬が合い、よく供に行動していた。 チャットとはいえ、色々なことを話した。ゲームのこと、現実のこと、色々。彼はギルドマスターになることを望んでいた。

 ギルド・・・・ネットゲームには、「ギルド」と呼ばれるシステムがほとんどの場合存在する。ギルドとは、言うなればサークルのようなものであり、同じギルドの仲間であれば、どこにいても会話(チャット)することが可能となるシステム。 仲間と志を共にし、一緒に理想の軍団を作っていくんや。  もちろんリーダーとなる「ギルドマスター」がギルドを一から作っていかなければならない。


 「とりあえず代役でギルドを作ってくれない?」オリオンはそう言い出した。 大丈夫、ルンがやるのはギルドを作るだけだから、と。

 まぁ俺も断る理由もなく、形だけの「ギルドマスター」となった。 ギルドを管理するおじいさんの所へ行き、ギルドを作成する。なにかドキドキした。そのギルドの名前は「オリオン」そのまんまの名前(笑) 真のギルドマスターもこれでわかりやすいやろ、と考えてのことやった。

 これから、オリオンと一緒に楽しいギルドを作っていけるとええなぁ。マスターはオリオンやし、気楽にやろ!  
   新しい目標ができた気がした。 2人でやれば、きっと良いギルドが作れるにちがいないわ!
ギルドを作るぞ!
 

 その次の日から、オリオンは姿を現さなくなった。
 あれ?
                                    つづく
 らんきんぐ
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  1. 2008/04/27(日) 00:20:05|
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その4 仮想の自分。

人生でこれほど時間の流れを遅く感じたことがあったであろうか・・・・・ 

ダウンロードには思ったより時間がかかった。 途中で新聞配達の時間になったけど、そりゃもう風のように配り終える。

 そしてついに!ダウンロード完了!今まで夢にまで見た「ネットゲーム」を今からプレイできる! キーボードとマウスを操る俺の手は震えていた。 これが・・・・武者震いか・・・!

 早速ゲーム開始! なになに・・・まずはキャラを作成するのか・・・
るん


 よし、このキタロウヘアーに決めた! 名前はすでに考えてある。竜の王様の名前「ルン」や。


そしてルンは、俺史上初のその一歩を踏み出した・・・・。 その一歩は小さいが・・(以下略)

 まずは最初の村に到着。というか、ここがゲームの開始地点。 

 これは・・・・・・!?
 いろんな名前のプレイヤーがたくさんいる! 一緒に遊ぶ人を募集している人や、友達と談笑してる人・・・最初の村は活気に満ちていた! 

 「うぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・・・」無意識に俺はうなっていた。なんせ、日本中の話したこともない人とリアルタイムで一緒にゲームを楽しむことができるようになったのだ!
 その時の感動と言ったら・・・恐らく人類が初めて月に到着したときのそれにも匹敵すると思う。いや、するに違いない!

 今になってこそ言えるが、きっと当時の俺は人間関係自体に飢えてたんやと思う。友達と言う友達なんて一人もいなかったから。ネットゲームなら「醜く、愚かな自分」を隠すことができるし、それなら友達ができるかもしれない。そう思ってたんやろうな。


 とはいえ、この時の俺はまだ「まぁ知らない人がたくさん一緒にプレイしてるとはいえ、所詮はゲームやろ。」と思っていた。

この後、ゲームの世界から現実の世界すらも巻き込む人間ドラマが展開していくとは考えてもなかったんや。
                                          つづく
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  1. 2008/04/24(木) 13:56:58|
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その3 未知の世界へのトビラ

ネットゲーム。ご存知の方も多いやろうと思いますが、簡単に言えば「インターネットを使い、みんなで楽しめるゲーム」や。もちろん、顔も知らない、どこに住んでるのかもわからない人ともゲームを楽しむことができる。
 元々俺はテレビゲームが大好きで、前々からネットゲームに興味があった。しかし今までは実家暮らしで、インターネット反対派家族という最大の敵の前に断念するしかなかったんや・・・。 悔しかった。

 だがしかし!! 今は寮でのひとり暮らし。行く手を阻む家族はいない!!

 なんとか部屋にインターネットの回線を引き込むことにも成功し、その日は来た・・・。


 パソコンにインターネットに繋ぐためのケーブルをさしこみ、パソコンの電源を入れる。

 ・・・・・・ゴクッ

 なんや・・・・・このわくわくどきどき感は・・・・・! こんな気持ち、小学生の遠足前夜以来かもしれない・・・・!

 そして画面に映し出されるデスクトップ画面。 俺は恐る恐るインターネットに繋ぐためのアイコンをクリックした。

 ・・・・・・うまくいってくれ・・・・!

 画面はMSNのホームページを表示。
成功や!!

よっしゃ!


 ここまで来ればこっちのもんや!
 俺はあらかじめ調べておいた、当時話題のネットゲームのホームページにアクセスした。

 早速ダウンロードや!!
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  1. 2008/04/22(火) 12:24:56|
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その2 日常。

さて、俺にはある特技があるんやけど、その特技というのが「自転車の居眠り運転」!

 当時、新聞奨学生(新聞を朝晩くばり、その他新聞マンとしての仕事をこなすと、新聞会社が学費
を払ってくれるという制度。借金など一切なしやった。俺の場合)やった俺は、朝晩新聞配達、昼は学
校という俺にとっては超過酷な生活をしていた。「居眠り自転車運転」は生きるのに必要なスキルやったんや。

 その結果
げきとつ。


 電信柱によくぶつかって、新聞紙を派手に散乱させていた・・・・。

 そして配達が遅れ苦情もよくきていた。最初は新聞配達店の店長に拡声器でも使ってるんやない
かってくらい大きな声で怒られたが、そのうちただため息をつくだけになっていった。 
 それくらい俺は「役にたたないやつ」で、周りの仲間も俺自身も、みんな「彼」が嫌いやった。もう
そんな自分を変えようとする気力もなかった。ただ、毎日を「生きているだけ」の日々。 それが俺の日常。

 「あれ」と出会ったのは、ちょうどそんな時やった。
                                          つづく

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  1. 2008/04/22(火) 01:17:45|
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第一部その1 言うまでもなく、童貞

 転倒する俺と自転車。

 ふう・・・・・・いつも僕ばっかりこんな目に・・・・。 もうええよ・・・・。




 まだ薄暗い早朝、ここは大阪のとある町。 そこに一人の青年が転がっていた。天然パーマに、つながり眉毛。それに無精ヒゲのおまけつき! 見た目はすでに「おっさん」まっしぐら。
当時19

  そう、彼こそがこの物語の主人公、管理人こと、拓海(仮名)当時19歳である。
  なにごとにもネガティブ、人と話すのが苦手。自分が嫌い。 いつも孤独を恐れ、他人に嫌われないかおどおど。得意なことは、なにもなし。 言うまでもなく、「年齢=カノジョいない暦」であり、言うまでもなく童貞。

 典型的な、だめ男。 物語の主人公には到底ふさわしくないが、しばらくのおつきあいのほど、お願いします。


 さて、なぜ彼は地面に転がっているのか・・・? 当時、俺にはある特技があった。

                                        つづく。
 らんきんぐ
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  1. 2008/04/19(土) 16:13:04|
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分岐点。

その日は半日間泣いた。

しかし、思ったほどショックではなかったのかもしれない。 たぶん、こうなることは自分でわかってた。



俺はこれからどうするべきなんやろう・・・・。 この時、俺には2つの選択肢が見えていた。

 継続するか、捨て去るか。

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  1. 2008/04/18(金) 13:31:54|
  2. プロローグ
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